キーワードに関する注意
例: 「分類名称」の一覧を見て、要素となる「単語」 を捜し、それでキーワード検索を行ない、その検索結果を見て、 さらに絞り込む。
- 例1:「分類名称」として、例えば「変分計算・波動関数」 の場合、利用できるキーワードは 「変分」または「変分原理」である(「変分計算」としては、出てこない)。 これを見つけるためには、まず「変分」で検索し、 その結果の表示を見て、さらに絞り込む。
- 例2:「分類名称」として、例えば「結晶育成」 の場合、対応する「キーワード」 は「結晶の育成」あるいは「結晶成長」である。 これを見つけるためには、まず「結晶」で検索し、 その結果の表示を見て、さらに絞り込む。
- 例3: 「分類名称」を、そのまま「キーワード」にも、使える場合も ある。例えば、素粒子、プラズマ、宇宙、など。
- その他:「宇宙論」ではなく「宇宙」で調べる。「天体核物理」ではなく「天体」で調べる。「散逸構造」ではなく「散逸」で調べる。 「量子電磁力学」ではなく「量子」または「電磁」または「電気」だけでも調べてみる。 「フェルミオン」でも「フェルミ粒子」でも見つからなければ、 「フェルミ」、fermi などで調べる。 「中間子」だけでなく「メソン」、meson なども調べてみる。
- 歴史的事情1: 同じキーワードでも、歴史的に用語自体が変化している場合があるので、 注意を要する。例えば、電子の仲間の素粒子 muon に対する日本語の 名称は、「ミューオン」、「ミュー粒子」、「μ粒子」などではなく、 「ミュオン」に統一されているので、それを使う。 但し、1970年代以前の論文では、 muon が発見当初に 「中間子」と思われていた時代の名残があり、 当時の論文を探すには、「ミュー中間子」、「μ中間子」などを使う。
- 歴史的事情2: 上記の例以外にも、歴史と共にあまり使われなくなった用語(キーワード) があるので、注意を要する(例えばプラズマ現象に対応する「放電」、 生命現象に対応する「レオロジー」など)。 これらは「発行年による検索」の結果を、スキャンするとよい。
これは、同じ言葉(専門用語)が、異なる専門分野で、 異なる意味(まったく異なるエネルギー領域の物理現象など) に利用されている場合に、時々おこる「現象」である。
- 例1: 「電子散乱」を、「題名検索」で探すと、「点欠陥による電子散乱」という 論文がみつかる。しかしこの論文は、「キーワード検索」では「点欠陥」 で見つかり、「電子散乱」では見つからない (即ちこの論文には、キーワードに「電子散乱」が、付けられてい ない)。
その理由は、「電子散乱」というキーワードは、同じ物理学の中でも、 別の分野(核物理学の研究分野)で、より特徴的な(その単語が キーワードとなるような)利用が行なわれているからであろう。
実際に、「キーワード検索」で「電子散乱」を探すと、主に核物理学の 研究分野における「電子散乱」が出てくる(「点欠陥による電子散乱」 という論文は、みつからない)。
この例から、探したい「単語(キーワード)」 がある場合、「キーワード検索」と「題名検索」の両方を行なう と良い。あるいは、この例においては 「電子散乱」ではなく「電子」だけ、あるいは「散乱」だけで調べ、 その結果を見て全体の様子を把握し、さらに絞り込む。
- 例2:「電子衝突」という言葉は、原子物理学の研究分野において、 電子・原子・分子の衝突現象などを研究する分野において、使われる。
しかし同じ「電子衝突」という キーワードは、高エネルギー物理学の研究分野でも使われる。 即ち、素粒子としての電子・陽電子衝突現象や電子電子衝突 などで、キーワードに使うことが出来る。
実際に、「キーワード検索」で「電子衝突」を探すと、上記の 両方の研究分野での利用例(記事)が見つかる。 さらに、「題名検索」で「電子衝突」を探すと、上記の 両方の研究分野の論文(記事)が見つかる。
この結果になる理由は、この例での「電子衝突」という言葉が、 どちらの研究分野でも、おそらく同様に重要なキーワード となっており、また論文の題名にも使われているからであろう。 同様に、ある分野で慣れ親しんでいる「専門用語」が、 まったく別の分野で 別の意味を込めて使われている場合があるので、注意を要する。
この「総索引」が、日本物理学会の会員共有の資産として 活用され、また広く社会に対して物理学会の活動を知らせる上でも、 お役に立つことを願っています。